しばらく二人で笑いながら喋っていると、三人が戻ってきた。
三人を見るとずぶ濡れだった。


皆、ずいぶん遊んでたみたいで疲れているようだった。
皆、子供だなぁ。まぁ、悪くないか。


「泳がないのかよ?」

「面倒だし、見てるほうが好き」

要が、いきなり自分を軽々と持ち上げて、海へと走った。

「ちょっ!!要、降ろせ」


泳ぎたくない。疲れるし…だから、離せ。
海なんて見てるほうが楽しいって!!泳ぐより、すっごい楽しいから!!
なんて、無駄な抵抗をしたけど、要は自分を海に放り投げた。


「ッ!!寒っ!」

冷たい!!だから嫌なのに、要ぇぇ…
ムカついて、要の顔に水をかけた。


「しょっぱっ!!やめろって!!降参!!」

「許すわけないだろう」


降参しても無駄。絶対許さない!!