「じゃあ…僕も見てる」

「泳がないんですか?」


「一緒に見たいから」

ふ~ん。先生も面白いから見たいんだ。
あの三人って本当に子供っぽい。だから、笑えるのかな?


二人で、浜辺に座って三人を見ていた。
「宮沢さん」

「はい?」

先生を見上げると、唇同士が触れ合った。
一瞬だけれど、長く感じた。
先生が離れると、自分は無意識に手で唇を押さえた。


「大丈夫?」

大丈夫…?全然、大丈夫じゃありません。