「要?」


そっと、要の頭を撫でた。



「要…起きてよ。起きないと…ぶっ飛ばすよ?」



起きて?要。



「要……」


要の手を握りながら、泣いた。



泣いても、起きない要。



いつもなら、さっと傍に来て笑わせてくれるのに…




今は……


「馬鹿ぁ…」