「父さん、黙らないと秘書の人に言っちゃうからね?」

「!!酷いよ!!この子、酷い!!」

泣きながら自分にしがみついてきた貴志さん。


貴方は子供ですか…?



「何かあったんですか?」


一応聞いてみた。




「父さん、仕事がまだ終わってないのに…終わったとか言って、日本に来ちゃったんだよ。毎回のことだけど」



…どんだけ、サボり魔なの?


でも、たまには休みたいだろうね。外国を飛び回っては、仕事だらけだろーし。



…仕方ないよう気がしてきた。



「だって息子たちの顔くらい…見に来たいじゃん?」


「口実でしょ」




漫才やってるような…


笑ったら失礼だよね。