開けようとした。
けど、手が…震えた。


…帰ろう。


…いられないよ。


自分は、走った。

校門まで、走り続けた。


「はぁ…はぁ…」


とぼとぼと歩いていると、誰かにぶつかった。



「あ…すみません!」

「あ、こちらこそ」


背の高い男性だった。髪が…濃い青?



顔が、あまり見えない。