「んー…昨日、あんまり寝てないや…」


「じゃ、寝る?」

「そーする…けど、保健室はヤバイ」


また来たら、厄介だ。

「あ、屋上は?」

吉田先生が、言った。

ナイスアイデア!


「ありがとうございます!」



二人で、溝川に見つからないように屋上へ走った。



静かな廊下に、自分達の足音だけが…響いた。