溝川と二人で、部室に向かった。


中には三人がいた。



今から、最低な話をするなんて…誰も思わなかっただろう。




「…?なんで溝川まで?」


要が立ち上がって聞いてきた。



「…」


「言いにくいよね。僕から話させてもらうよ」



息が…苦しい…



「僕達、付き合うことになったんだ。だから…告白とか止めてね?」




…違うよ。付き合いたくなんかない。


言いたいのに、言えない。


口が開かない。



「…ぁ…ッ…」

口を開こうとすると、涙が溢れそうになった。



「…宮沢?」


………ッ!



「…ゴメンなさい」



ただ…それしか言えなかった。