「ふ~ん。やっぱり可愛いね♪」


「あんたみたいな奴…いつか、見捨てられるよ」



「…大丈夫。僕なら…ね。汚いことなんて、父親と母親しかしてないしね。僕は…いつだって綺麗だよ?」



「ふん。綺麗でもな、掃除しなきゃ汚くなる」


「君は…綺麗なの?」

「いいや?自分は汚いよ」


それだけ言って、要の腕を引っ張った。



「君は、いつも簡潔に言うね」


「簡潔じゃないと、気が済まないんでね」



自分らしい自分を…今、見つけた。