「どうかした?」

「あー。要が今日は来れないと…」


「そっかぁ…けど練習しなきゃね」


「はい」


何故、練習しなきゃというと…

校長が、この部活を作るのに条件を出した。


異例の部活の為、実績を出さなければいけない…



それは、要も十分に分かっていたはず。



今度、《将来に向かう君達。》


という、有名なアーティスト達が集まり、世界から寄せられた一般人が、そこで歌を歌う…まぁ、オーディションだ。

しかも、自分が作った詞で歌を歌う。



アーティストになりたい…そんな夢を持った人達が行く…



…めんどくさい。