ちょっと顔を赤らめて照れながら話す姿はなんだかすごくかわいい。
目を合わせようとしないのは多分、あたしの口の周りについてる白いモノを見ないようにしてるから。
前に、してもらうのは気持ちいいけどちょっと恥ずかしい、なんて言ってたし。
「……口、ついてる」
小さい声でそう呟いて、手元のティッシュでやさしくあたしの口元をふいてくれた。
そのティッシュは最後の一枚だった。最近ティッシュがなくなるのが早いのは、花粉が飛んでるから、なんて理由じゃなく。
やっぱり顔が赤い。そんなに照れることじゃないのに。
握ったままのそれが、さっきよりも大きくなっているのを感じて、あたしはまた濡れた。