勉強机にカバンを投げて、ベッドにダイブすると、ようやく帰ってきたという気になる。
今日は長かった。
たった半日ほどしか学校に居ていなかったにも関わらず、随分長い間家を離れていたような気分に陥る。
晩御飯まで、と目を閉じ、うつらうつらとしていると、制服のポケットにつっこみぱなしだったケータイがメールの着信を告げた。
登録していないアドレスからである。
「明日、学校休むんじゃないぞ 速水」
……いつの間に。
琴音はさっきよりずっと体が重くなったのを感じた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…