勉強机にカバンを投げて、ベッドにダイブすると、ようやく帰ってきたという気になる。

今日は長かった。

たった半日ほどしか学校に居ていなかったにも関わらず、随分長い間家を離れていたような気分に陥る。

晩御飯まで、と目を閉じ、うつらうつらとしていると、制服のポケットにつっこみぱなしだったケータイがメールの着信を告げた。

登録していないアドレスからである。

「明日、学校休むんじゃないぞ 速水」

……いつの間に。

琴音はさっきよりずっと体が重くなったのを感じた。