「本当は、後、副生徒会長と、広報委員長、図書委員長がいるんだ」
今日はいないけど、と続ける。
「以上だけど、鵜月さん、何か質問は?
ちなみに、生徒会を抜けるって選択肢は無いから」
「……無いです。
頑張ります」
琴音がしぶしぶ頷くと、速水は満足そうに微笑んだ。
黙ってれば可愛いのに。
琴音が思ったことを見透かしたかのように
「じゃあ、今日は解散」
と速水が手を打つ。
生徒会メンバーはだらだらと席を立つと、そのまま部屋から出て行った。
「鵜月さん、そういうことだから、後の戸締まりはよろしく」
速水も振り向かずに、琴音に手を振り、生徒会室を後にした。