「ま、仕方ないか。鵜月さんが来たことだし、いるメンバーに紹介するよ」

速水が琴音を見ると、生徒会室の視線が琴音に向いた。

「彼女が新メンバーで俺の秘書だよ。

……て言っても、初めてあうのは北上と高郷だけか」

速水は始めに藤本を指差す。

「昼休みにあったでしょ? 藤本司、風紀委員長」

「それから、さっき鵜月さんの上に乗ってたのが、黒崎誠(くろさきまこと)。体育委員長だよ、見たまんま」

確かにここまでは琴音も知っていた。