「あぁまぁ、この性格は必然的になったと言うか」


煮え切らない言葉に語尾が弱々しい。

リオンはこの二日と言う短い時間しか一緒に居ないが青空の性格を大体把握したつもりで居たが、この覇気のない返答に違和感を持つ。

チラリと横目で青空を見下ろせば浮かない表情で真一文字に口を閉じて何かを我慢している感じに見え、左手でおでこを擦っている、その手は若干震えていた。


あぁと納得しポンッと頭にその大きい手を乗せ何度か撫でる。


「悪かった、もう少し早く止めりゃ良かったな」

「うっ」


リオンの言葉に思わず青空の瞳からポロリと涙が一つ零れた。

幾ら気丈に振る舞い、気が強い性格でも日常で銃口を額に突き付けられる事なんて無い普通の生活を送っていた青空には額に押しつけられた冷たい感触と空気が震えるほどの銃声は今だに残っていて、青空にとって物凄い怖い思いをしたのだ。