「キャプテン」


ポツリと呟いてアルタは酷く後悔した顔をする、アルタが言う通り青空もそちらに顔を向ければトレードマークの白銀が目に飛び込む、次いでリオンの不機嫌な顔が見れる。


カツカツと金属製の床がブーツが歩く度に音を立て、ゴウンゴウンと機内にエンジン音が響く、その場に居る三人は無言でなんとも言えない緊張感に辺りが包まれる。


「キ……キャプテン」

何も言わないリオンにアルタは不安になり弱々しく呼び掛ける。


「この……アホが!!!」


ガツン!!




リオンの拳がアルタの脳天に落ちて、落とされた本人は声も出ずに頭を抑えて蹲る。



「無駄に弾使ってんじゃねぇ!!幾らかかると思ってんだぁ!!?」

どうやら青空の身を心配している訳では無く経費の心配をしていたらしい。