「これ何?」

「テメェに言っても理解できねぇよ」

「かっつぃーん」

ぶっきらぼうなアルタの台詞に流石にカチンとくる青空。


「人と話す時は目を見て話す!!」

「わっ!」

ぐりーんっとアルタが座っていた椅子を回転させ青空と向かい合わせる形にした。

「何あんた!!泣いてんの!!?」

「見んなよ!」


見てびっくり、アルタの可愛らしい目が真っ赤に充血していて鼻の頭も赤くなっている。


「………そんなに悔しかったの、女の私に投げられたのが」

「ちげぇよ!いいから出てけよ!!」


未だに噛み付いて当たり散らすかの様に言うアルタに青空は肩を竦める。

「あんたにはあの剣は重すぎるよ、そんな細腕で振り回したって先に腕が使い物にならなくなるし、重さに体が振り回されて上手く扱えないでしょうが、自分の体型にあった武器を選ばなきゃ」


ダンッ!!!


「ウルセェっつってんだろ、早く消えろ……じゃねぇと殺す」


青空の言葉を聞き終わる前にすぐ側にある赤いボタンを叩く様に押し、途端に側の床が開いてネズミ色に鈍く光る拳銃が現れ銃口を青空に向ける。