「キャプテンが決めた事だ、それに女、女っつって騒いでその女にのされた奴が偉そうに吠えてんじゃねぇ」


「クソッ」

ガルドの厳しい言葉にアルタはギリギリと歯ぎしりし、青空をギッともう一回睨みその場から走って何処かに行ってしまった。


「…………んー今の子って女の子?それとも男の子?」

「まだんな事言ってんのかよ、おカマだおカマ」

「うそっ!!」

「うっそでーす」


アルタの走り去る姿を見ながら二人は先程の乱闘など無かったかの様に涼しい顔で冗談を言い合う。

「ふざけた事抜かさないでよ」

「あぁ?その体かッ捌くぞ」

「すんません」


ギロリと睨まれトントンと肩に担ぐ出刃包丁を光らせて言われては素直に謝るしかない。