「こりゃお前のもんじゃねぇだろうがアルタ」

ガルドが床に転がり背中を叩き付けられて空気を上手く吸い込めずむせ返っている少年?アルタを見下ろして剣をちらつかせる。

「う……うっせぇ!返せよ!!そいつをぶっ殺すまで諦めねぇぞ!!」

歯ぎしりをしてアルタは飛び起き、ガルドが持っている剣を取り返そうとするがひょいっと剣をアルタの手が届かない所まで持ち上げ、それを取ろうと躍起になって飛び跳ねる姿は何故か猫じゃらしと戯れる子猫とだぶらせる青空。

「ギザかわゆす」


何故か某オタクアイドルの口調で呟き、微笑ましそうにだらしなく顔を緩ませガルドとアルタのやり取りを眺めていた。


「だいたい!何で女を簡単に機内に入れんだよ!!」


もう体力が尽きたのかゼェゼェ言いながらギッと青空を睨むが睨まれた青空は余裕で微笑み返す。