「女って言うんじゃねぇ!!」


高い声とは裏腹に出て来た言葉は乱暴なもので、けど青空よりも若干低い身長でクリクリのおめめで睨まれても

「可愛いーー!!」


威力は皆無で、逆に懐かない小動物とだぶり青空は甲高い黄色い声を出して思わず抱き付いた。

「わっ!離せっ!!!」

「何これ髪フワフワ、肌モチモチしてる!」


きゃーと言いながら頬づりするが、された方は嫌悪を露にし思いっ切り青空を突き飛ばす。

「わっとっとーー!!」

突き飛ばされてもバランスをとって尻餅をつく事は無かったが間を空けずに廊下に突き刺さっていた剣が迫り来る。

「たったんま!たんま!!」

「ウルセェ!!俺は女のお前なんか認めねぇからな!!!さっさとこっから降りろ!!!」

そう叫びながらも剣を振る手は止めず、ブォンブォン音をたてて振りながら青空を睨む。