「全員がお前さんを歓迎してる訳じゃないんだよ」


ガルドがニヤリと笑ったその刹那全身を裂く様な殺気を感じ青空は反射的に振り向き、キラリと鈍く光る刃をギリギリで避ける。


ザン!


擦れ擦れでかわした刃はそのまま廊下に突き刺さる。

「あっぶない」

呆然と刃物を見つめて視線をそのまま上げる。

「お……女の子?」


又々びっくり、廊下に突き刺さる剣を手にして居るのはクルクルと毛先が四方八方に巻かれ栗毛に真っ白いバンダナをした可愛らしい顔立ちの女の子だった、しかし当の言われた本人は青空の言葉にむっとした表情をするもその表情も又可愛らしかった。