朝食も済ませ青空とハイドは未だに復活しないフィードをそのままにし食堂を後にしそれぞれの部屋に行く為別れ、青空は少し機内を回ってから部屋に戻ろうと思い遠回りしていた。

行く先々でコワもてのイカつい兄ちゃん達が青空を歓迎してくれてにこやかに『おはよう』など声を掛けてくれるから最初は少しびくついていた青空もリラックスして普通に返事を返せるぐらいになった。




「あっそうそう」


丁度食料庫の前で青空はガタイのいい一際ヤクザ顔の兄ちゃんのシュヴァルツバルトの台所の主ガルドに呼び止められていた。

「お前気を付けない」

片手に持った出刃包丁をキラリと光らせガルドはニヤリと口角を上げて意味深に言う。

「何が?」


その出刃包丁で切られるのか?と笑えない冗談でもかまそうかと思ったがこのオッさんには冗談が通じそうにないので『んじゃ切り裂いてやらぁ』なんて言われたくないから口から引っ込めた。