フィードが右ストレートを顔面に受けて木製のテーブルに突っ伏したまま起き上がらないのを無視してリオンが話し出す。

「今日は近場の街に下りる事にした」

「まぁそれが良いだろうな、リバーブまではちと遠い」

リオンの話しに納得するハイドだが、全く話が見えない青空は二人の話を黙って聞いて居たが全く理解していない事にハイドは目敏く見つけ親切に説明してくれた。

「この船はリバーブって商業都市に向かってたんだ、解ってると思うが俺達はソラが持ってる遺産を集めてる、それがリバーブの美術館に飾ってあるんだ」

「はぁ、えっ?じゃあどうして今日は違う街に降りちゃうの?」

「リバーブまで目茶苦茶遠いからとりあえず食糧の追加に飛石の追加とか諸々しなきゃいけなくなったからな」
「昨日馬鹿みたいに歓迎会なんぞで飲み食いしなけりゃ持ったんだぞ」


苦笑いのハイドと違い団長であるリオンはじと目で青空を見る、やはり計画通りに事を進めたかったからか青空と言う拾い者に時間を少しばかり取られるのが気に入らないみたいだ。