「ご馳走さま」
手を合わせてペコリと頭を下げる青空を不思議そうに男三人は見つめ、それに気が付いた青空もきょとーんと見つめ返す。
「何?」
「今の何だ?」
聞き返す青空に更に質問で返すリオン
「今のって?」
「手合わせてご馳走さまって言っただろ、それ」
首を傾げる青空にリオンの隣りでもう既に食べ終わったハイドがお茶を飲みながら質問の意味をご丁寧に説明した。
「あぁこれは料理を作ってくれた人や食材を作ってくれた人に感謝して言う言葉?かな」
「へぇ~おもしれぇ~」
キラキラした目で言うフィードは食事が終わったのに何度も『ご馳走さまご馳走さま!』と騒いで言い、余りに五月蠅かったからハイドの右ストレートが飛んで撃沈した。
「朝から喧しいんだよアホ」
寝起きは最悪みたいだ。