あっとゆうまに回りに見学人まで現れてリオンと少女の喧嘩はまだ続いていた。

あちこちから『もっとやれー』とか『キャプテン死ねー』とか『嬢ちゃん脚細いねー』とかどうでもいい野次が飛んで居るがそんなの無視して睨み合う二人



「だいたい小娘の癖にすばしっこいサルが」
「むっ、あらあら私のスピードについて行けないから僻んでんの?」

「喧しいサル女」

「私はサル女でも小娘って名前でもありませーん」


互いに挑発する言葉を投げる。

「はいはいはーい、もういいじゃんさっさと食べないと料理覚めるよ」


と片手にグラスをもっと間に割り込むフィード

少女とリオンにグラスを持たせ回りを見回す

「せーっかくの歓迎会なんだし、キャプテンも来たから改めて乾杯しません?」

とニッコリ笑うフィードにスッカリ毒気を抜かれリオンはもう疲れたと言いながら一つ頷く。


「ね」

と少女にも笑顔を振りまき少女は勝負が着かず煮え切らない気持ちだが相手がもうやる気もないので渋々頷く。

「えーそれでは今回は我等がシュヴァルツバルトの団長リオン・ハーウェルキャプテンに乾杯の音頭を取ってもらいますか」