フィードの合図と共に全員がジョッキを上げてジョッキどうしがぶつかる。
そこかしこでキンキンと音がし泡が飛び散る。
「シュヴァルツバルトにようこそ」
呆気にとられている少女の視界に突然ジョッキグラスが現れ少女が握っているグラスに触れキンッと軽い音をたてた。
視線を上げてジョッキの持ち主を見上げればそこには眩しい金髪のジェイルがいた、その横には眠そうなハイド。
「あ、どうも」
どうしればいいのか解らず少女は軽く会釈する。
「まぁ騒がしいけどそのうち慣れんだろ」
と続いてハイドもグラスに当てフィードも続けて乾杯~!!と言いながらキンキンと当てて来た。
「こんな男所帯だから見た目雑だが味は確かだから早めに食わないとくいっぱぐれるぞ」
とハイドは目の前に鳥の丸焼きをでんと置かれ視界の半分が鳥に覆われた。
「じゃんじゃん食えよ」