医務室に到着し気絶したリオンをベッドに寝かせジェイルは手際よく点滴を打ち、少女は近くにある椅子に座らせて貰った。

「悪かったな、こいつ普通に無理するから連れて来てくれて助かった」

一段落付いたのかジェイルは一つ息を吐いて少女の隣りに座る

「なんだかお兄ちゃんみたい」

「嫌だなこんな可愛げねぇ弟」


「ははは」


少女が何気なく笑って居るとジェイルもしかめっ面から顔を緩めて少女の頭を撫でる。

突然の事に目をパチクリさせてきょとーんとしている少女にジェイルはポンポンと軽く頭を叩く

「ここに居る奴等殆どがさつで荒くれもんばっかだけど良い奴等だからよ、家族と離れて寂しいかもしれんがここに居る間はここに居る奴等全員家族だからあんまり肩肘張るなよ」


ここに来て初めて少女の笑顔を見たジェイルは一安心し、皆家族だから大丈夫だと安心させる言葉を告げリオンの事は看るからと少女は部屋に帰された。