「お前の部屋何だが」
綺麗さっぱり片付けられた部屋でリオンが口を開いた。


「ちょっちょっと待って!!なんで私ここに居なきゃならないの!?」


勝手に自分についての話が進のが恐ろしく、慌てて話して居る途中で割り込む。

「ぶっちゃけお前に用は無い、ただ俺達はお前の首からぶら下がってる奴に」

とリオンは少女の首筋に手を伸し、少し手が触れビクリと少女は小さく震える、そのままリオンは手を手前に持って行くチャリと音を立ててチェーンに繋がってぶら下がって居る背もたれに煌めく深紅の石がはめられた、小さな椅子が目に入る。


「何これ!?」


自ら首に掛けた覚えの無いチェーンに繋がる胸下まであろうネックレスに戸惑う少女。

しかし少女は一瞬で顔色を変えて食い入る様に飾りの椅子を見つめる。


その椅子はあの福引きで当てた椅子だった。