「あの後光りが治まって見て見れば、お前が倒れていてこの馬鹿の傷が塞がってたんだ」

と言いながらハイドは床に転がって居る青年を足で踏み付ける、なんともぞんざいな扱いである。

「えっ?この人あの傷だらけだった人!?」
「そうだよ」


未だに転がって居る青年を見る、あの時は苦しそうにしていたからさっきまでのハイテンションぶりと大分ギャップがあり、こりゃ思い出せないなと少女は一人納得していた。

「さてお前のこれからなんだけど、この船に居てもらう事になったから」

「はっ?」


リオンの突然の言葉に聞き返して首を傾げる。


「だからお前は暫く俺ら空賊団シュヴァルツバルトの仲間だから」




非現実的な言葉に少女は言葉を返す事も忘れ呆然と二人を見上げた。