「「……あ」」
丁度入って来た男の人と目が合い同時に声が漏れる。
「き、キャプテン!目ぇ覚ましましたよ!!」
目が合った人物は慌てて扉の向こう側に向かって大声で呼び掛け、それに答える様に数人の足音が聞こえた。
「いやぁ目が覚めて良かった良かった」
人当たりの良さそうな笑顔でその人は近くにあった丸椅子を引き寄せベッドの横に座る。
何処かで見た事ある顔で、だけど思い出せない、何故か少女の頭の中にある顔には靄がかかって顔がハッキリと浮かび上がらずにいた。
「…えーと………どちら様?」
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