「た………達者じゃねぇー!!」



バサッと跳ね起きれば、ぼやけた視界でも解る見知らぬ場所に少女は居た。


回りを見れば自身がベッドの上で横になって居たのは解るがここが何処か全く見当がつかない。

格好は学校から帰ってきた時のままのセーラー服で何かされた様子は無い。


白で統一された壁に薬品の匂い、少し目を移せば棚の所には何個もラベルの貼られた瓶が並べてあり、その隣りの棚には色々な医学関係に使われるであろう器材が置いてあった。

医務室か何かだろうと予想し、少し混乱する頭でついさっきまでの出来事を必死に手繰り寄せる。


「思いだした」


数秒黙り込んで思い出し、その時タイミングよくガチャリと扉が開いた。