突然聞こえた場違いな女性特有の高い声に辺りに居た男達は次第にどよめきだす



「天下のシュヴァルツバルトの船に女がいるたぁ傑作だ、身形は妙だが売り飛ばせば高い値が付くだろう、船の宝ごとあの女も頂くか」

舐める様な目で少女を見つめる男を睨み返す、もう泣いてる場合でも無い少女は覚悟して臨戦体制で迎え撃つ構えをとる。

「野郎共!!行け!!!」



男の呼び掛けに、雄叫びを上げながら乗込んで来た者達が手に持つ凶器を振り回し再び乱戦状態になってしまった。


「女ぁー!!一緒に来て貰うぜ!!」

ターゲットに加わってしまった少女の元にも何人もの男が襲いかかった。