『キェェェェーー!!』
まだ日も昇らぬ薄暗い早朝に屋敷に響く謎の雄叫び。
布団の中で熟睡していたが謎の雄叫びにより瞬時に意識が覚醒、目蓋を開けるよりも先に、向けられた鋭い殺気で身体が反応し布団の中中から飛び出す。
ズバンと背後で破壊音と衝撃を感じたが振り返りもせず、体を捻り畳の上を一回転し状態を立て直す、さっきまで寝ていた布団を見れば天井に向かってスラリと綺麗に伸びている薙刀見え布団のど真ん中に突き刺さっていた。
瞬時に反応していなかったら自分が薙刀の餌食になっていたと思い肝が冷えたが天井でガサガサしている気配に意識はすぐさまそちらに向かう。
見れば黒い影が天井に居る、正体はすぐに解り手近にあった枕をぶん投げた。