「…お………おなかすいたぁぁぁーー!!!」
思わず手に持っていた木の実を放り投げぐるるぅ~とお腹の虫と共に叫ぶが更に空腹感が増すだけだった。
「しょうがねぇよ、ソラが勝手にガルドの漬け物全部米と一緒に握っちまったんだからよ」
向でアルタがナイフ片手に木の実の固い皮を剥く、青空の叫びなど気にも止めずに適当な言葉で返してひたすら皮を剥く。
「おなかすいたおなかすいたおなかすいたおなかすいたおなかすいたおなかすいたおなかすいたーー!!」
床の上で子供の様にじたばたし始めた青空に次第にイライラしアルタは拳大の木の実を青空の口に突っ込んで黙らせる。
「ソラが皮むき手伝えっつーから手伝ってんだから黙って手を動かせよ!!まだ樽二つ分あるんだぞ!!」
アルタの怒りの怒鳴り声に素直に黙りぐるるぅとお腹を鳴らしながら再びせっせと皮を剥き始めた。