「昔、神がこの世界を旅したと言われている、その時に常に側に居てその身を守っていたと伝えられている」


「えっ?こんなちっこいのが?」

「それは知らん、ただ神がこの地を去ってから暫く度々神の為にこの世界に降り立ち神に頼まれた仕事をしたらしい、それから龍は神の遣いと言われてる」


「はぁ~、お前凄いのね~」


見ると可愛いマスコットに見えてしまう龍、凄いと言われてもどうしても疑ってしまう。


「やべぇ初めて見た!」


「すげぇよ!龍だぜ!!」


「俺とりあえず拝んどこ!」


「俺も俺も!!」



何故拝む?



機内は何故かみんな(リオン以外)龍に拝み始めて異様な絵になっている。


「何の宗教団体だ?」



更に触りだそうとした時、丁度シュヴァルツバルトに合流し妙な触れ合い会は終了したが、本機で待っていた仲間も付いて来た龍に目を向いてそれからは何故か先程と同じ光景になり


「ちょっと私に懐いてんだから皆してベタベタ触らないでよ!怖がってるでしょう!!」


「うるせぇ、こんな機会滅多にないんやからええやろ」


出番の無かったハイドと。


「俺の漬け物食いやがったのどいつじゃぁぁぁーー!!!!」



大事に愛情込めて育てた漬け物チャンを食べられ怒り爆発したガルドが加わりデッキの上は乱闘状態になった。



「龍か…………」


乱闘から避難する龍を見ながらリオンは目を閉じる


小さいころ見た龍を思い出し同時に表情が陰る。





「面倒にならなきゃいいが」