「ちょっ、何この放置プレイ!」


消えていったおじいちゃん、何も知らない青空はポツリと湖の真ん中で立って要るだけ。

上を見上げれば青々とした青空が広がっている、周りを見回す度にここがあの怪物の中だとは思えなかった。


ここから出たくてもどうすればいいのかわからないから途方にくれるしかない。


再び一人にされて心細くなった時、卵がずくりと震えそれに同調するように空にピシリと罅が走った。


晴れ晴れしていた空が曇り始め再び当たりは暗くなっていく。

バキンッと大きな音をたてて暗闇に一つ縦に光が走る。



「何が起こるのよ~」

次々に変わって行く現状に不安ばかりが募り、1人ぼっちに心細くなり弱々しい情けない声が零れ落ちる。












  「ソラッ!!」












不意に必死な呼びかけが聞こえ辺りを見回す、しかし暗闇ばかりが広がって思い描いた姿が見つからない、こちらに来てから何度も助けてくれた人の姿が。



「リオン?」



不安感から思わず呟く、すると白く光る罅が広がり暗闇がはじけ飛び











何故か拳が飛んで来た。