ふわふわとしていた体がゆっくりと下ろされる様に背中に地面の感触がし青空の意識が覚め始めていた。
「…………ん?」
パチリと目が開き視界に入る全てが薄暗く、知らない場所に居る事に軽く頭が混乱状態になる。
「私…………食われたんだ」
ぱっくりとくわえられた事を思い出し顔が次第に引きつる。
「じゃあここあの子の胃の中って事?やだやだ消化されちゃう!!」
あわてて起き上がり周りを見るが何もない薄暗い空間が広がるばかりで青空は自分が消化されていく光景が頭に浮かび背筋が寒くなる。
「うわぁー!誰かぁー!やだぁー!リオンーー!!」
先程まで一緒にいた偉そうに守るとか言った奴の名前をいつの間にか涙目になりながら何度も叫んでいた。