「A定食」
「ハイよ!」
「?」
いつもの朝、リオンは時間通り食堂でお決まりのメニューを頼み返ってきた返事に違和感を覚える
いつもならガルドの図太い重低音のおっさんの声で返事が返ってくるはずなのに
チラリとカウンターの向こうを見れば華奢な腕が見えデカいどんぶりを此方に渡そうとしているエプロンを身につけた青空がいた。
「お前なにしてんの?」
「何って手伝ってんの」
キョトンとした顔で当たり前に返事を返されればその後に続く言葉が出て来ない
「暇だから手伝いたいんだと」
背後から現れたガルドはそのデカい手を青空の頭に乗せグリグリと撫で回す首がもげるんじゃないかと思うほどに。