「クソッ心配して損した」
「心配してくれたの?」
暢気にシャリシャリ言わせる青空に肩を落とすリオン、それを不思議そうに見つめる青空は少し嬉しそうに目を細めてフフっと微笑み果物を1つリオンに差し出す。
「心配してくれてありがとう」
「せっかく手に入れた大事な遺産をそうそう手放してたまるかよ」
「ハハそりゃそうだ、でもありがとう心配してくれて嬉しい」
フンっと青空からそっぽを向いて豪快に青空から受け取った果物にかじりつくリオンの頬は少し赤く染まり、なんだかこれで終了と行きそうな空気が漂い始めた。
「悪いがこれでお開きじゃないぞ」
ガルドは腕を組んで二人を見る
「解ってる、けどコイツがここに居るって事は俺の中じゃ心当たりは1つだけだ」
そう言いもう食べ終わった果物の芯をそこにあったダストボックスに投げ入れる。
「どうやらアイツ等にはちゃんと挨拶しなけりゃ行けないらしい」