声がした方を見れば赤い果物をシャリシャリ言いながら美味しそうに食べている青空が居た。


「………良かった無事だったか」

安堵し胸をなで下ろすガルド。


「どした?」


ガルドの言葉に首を傾げる青空。


「お前が攫われたってコイツ等が騒いでたんだよ」

「いやだって、あんな手紙来たら心配するっすよ」

「手紙?」

全く話が見えずみんなの元に歩み寄る。

「見して」


「ん」

ハイドが青空が抱えていた紙袋に入っている赤い果物を1つ取り、変わりに解読済みの手紙を見せる。


「ねぇハイド女は預かったって、これ私の事?」

「シャリシャリ」

「けど私ここに居るし、この空賊団って他に女性って乗ってないの?」

「シャリシャリ」

「………………」

「シャリシャリ」

「シャリシャリ」


「お前らちゃんと会話しろ!んな果物食べて擬音で会話してんじゃねぇ!!」


青空も二個目の果物を食べ始め、二人して口に頬張りシャリシャリ言わせだした事にリオンがすかさず突っ込み、二人が手に持っていた果物を取り上げた。


「「返せよ」」



「ハモんじゃねぇよ!!」