聖は口を離し、もう一度軽くキスをして、ミスズの頭を押さえながらベッドに押し倒す。

口から首へと舌を這わせる。

吐息が部屋を桃色に染める。

そして、聖はミスズを…ミスズは聖を体中で感じた。







聖は激しく動かした体をグッタリとベッドに埋める。

ベッドに設置してあるデジタル時計は23時半を表示していた。

ミスズは聖の胸の上で彼の顔を眺めていた。

「まつ毛長いのね」

聖は笑みだけで答える。

「眉毛の形、綺麗ね」

「髭、薄いのね」

「聖くんの唇、好き」

聖はミスズの頭を優しく撫でる。

ミスズは聖の手を心地よさそうに瞳を閉じて感じていた。

ミスズはそっと体を離す。

「もうすぐ時間ね」

聖は体を起こす。

「あなたは結婚するの?」

聖の言葉にミスズは頷いた。

聖は悲しそうに笑うとベッドから降りた。

床に散乱している服を拾う。

最後にシャツを羽織るとミスズの甘い香りがした。

ミスズは服を着る聖をベッドの中から目を細めて見ていた。