ケータイの時計を見るとお昼を少し過ぎたところ
「う〜ん。まだ眠い〜。みんな早起きだねぇ」


「あみが寝すぎなんだよ!」

「とりあえずあみちゃんも起きたことだし昼飯でも食いに行かない?俺乗せてくから」


あつしの提案にその場にいた全員が声をそろえて答える


「行くっ!!」


寝起きの私は急いで支度を始めた

支度を済ませ、ユウタ君の家の玄関を出て近くの空き地に向かう


そこには黒のセダン車が止まっていた


あつしは1つ年上のため免許を持っているのだ

「あつしさんの車かっこいいよな〜。俺も早く免許ほしい!そしたらナミの事いろんなとこ連れてってやれるし!」


ユウタ君の言葉にナミが嬉しそうに笑った


ナミのあんな嬉しそうな顔は初めてみた気がした

「はいっ!そこイチャイチャしてないで早く乗りなさい!おいてくぞ」


あつしが軽く注意をしてみんなで車に乗り込む


車の中はあつしと同じ少し大人のにおいがした


ファミリーレストランに入って食事をする


みんなが食べ終える頃


ブーブーブー


ケータイのバイブの音が響く


「あっ!俺だ…ちょっと待ってて」

そのままあつしは店の外に出て行ってしまった