先生は歩きながらバースの方を振り返る。
「どこか行きたい所ある?」
「別に」
だいたい何で私が先生の買い物に付き合わなくちゃならないのかも分からない。それを聞くと先生は、
「友達って休日もこうして買い物に行ったりするでしょ?」
先生は楽しそうに笑った。その笑顔を見ると、何故かいつもバースまで楽しくなったりする。
友達とは、こうゆうものなのかもしれない。
同じ楽しみや苦しみを分け合えるのが。
「そういえばもうすぐバースの誕生日でしょ?」
突然言われた事にバースは、少し考えてしまった。