バースは学校の敷地内にある芝生の上で寝転がっていた。もう午後の授業が始まっているけど、バースは戻らなかった。
「何が立派な神人になれないだ…」
さっき先生に言われた言葉が離れない。
神人になろうと思ったのは、バースの意志じゃない。親がバースの中に神人の力があると分かり、元々住んでいたこの街の学校にバースを放り込んだ。
そんな親の身勝手さにバースは反発し、何度も学校を抜け出そうとしては掴まった。
脱走を諦めたバースだが、授業は受けずいつも一人でいる問題児となった。
そんな時、両親の死亡が伝えられた。