バースは教室の隅に置かれた掃除道具の入ったロッカーから、一本の箒を取り出し、それを長剣に神化させた。
その行為に教室内がざわめいたが、ルナは動じずに、バースと同じように床に落ちていたモップを長剣に神化させる。
「あんだけの口叩いたんだ。手抜かずにやれよ」
バースが剣を構える。ルナも構えながら言う。
「ええ。今度は本気でやらせてもらうわ」
「行くぞ」
それを合図に二人は同時に駆け出し刃を交えた。
カンっという甲高い音が響く。
刃を交えたまま二人は、力勝負をしたままお互いを睨みあった。その時。