ジュリアはルナの話を聞いてハッと一笑した。
「それがけじめだと言うなら、貴方はどうなの?見ず知らずの命を奪って来た貴方は、けじめを取らなくていい訳?」
「私の殺しは仕事。仲間は殺さない」
何だこいつは。ジュリアはだんだんイライラして来た。こいつはただバースを殺したいだけじゃないの。
「随分勝手だねー。バースにだけけじめつけさせるなんて」
「あいつはそれだけの事をして来た。勝手じゃないわ」
そう言うとルナはその場を離れようとジュリアに背を向けた。
その背中をジュリアが呼び止める。