「正解?」
ジュリアが言うと、その女は口を開いた。
「何故知ってるの?私の事」
「昔バースに聞いた事あるから。いつも突っ掛かって来る面倒な女がいたって」
「何それ」
呆れたようにルナが言う。
「それで?何しに来たの?バースのお迎え?」
「まぁそんなとこかな。あとついでにこの結界を消しに」
コンコン、と結界を指で叩く。
ルナは疲れたように言った。
「そう。結界が消えたら早くバースを連れて帰ってね。じゃないと、貴方の大切な主人殺すかもしれないから」
その言葉にジュリアは笑った。