「にしても…」
バースは腕を伸ばし大きく伸びをした。
「結界が消えるまで暇だなー」
「そんなに暇なら私との出会いの昔話でもするー?」
ジュリアの言葉にバースはうんざりと答えた。
「知ってるからいい。それにあんま思い出したくない。お前に殺されそうになった思い出なんか」
「そっか」
ジュリアは笑った。その時、バースの目の前に一人の老婆が現れた。