「破れろよ」
そしてバースは思いっきり神剣を振った。
凝縮された風が結界に突き刺さる。
ドシャャャャ。
「駄目か…」
派手な音を立てたわりには、結界にヒビ一つ入らなかった。
魔国の住人の仕業か。
バースは諦め神剣をしまった。
「本当に面倒くせぇ事になったな」
苛立ち頭を掻くバース。
この結界を何とかしなきゃ帰れない。
「まず結界を張っている奴を探さないとな」
結界が張られているという事は、結界を張っている人物がいるという事だ。