「この紋様消させてもらうぜ」
そしてバースは神剣の先で、剣の紋様をなぞり傷を付けた。
鎧は変わらずバラバラなままだったが、紋様を傷付けられれば大丈夫だろう。
「今度は人として来い。いつでも相手してやるから」
そしてバースはジュリア達の方に駆け出した。
バースの立ち去った後には、全てを失った鎧。そして一陣の風だけが吹いていた。