「マジかよ…」
街の入口の広場に来て、バースはげんなりと言葉を吐き出した。
街と街の外の間には、見た目ではそんなに分からない壁が張られていた。
結界は、神人が扱う光の結界とは違い、透明のガラス結界。
その結界は、よく見れば空まで覆われている。
「本当に街全体に結界が張られているのか」
バースは神剣を抜き、神剣に風を集めた。結界が張られていても風は通っているようだ。